先日深川の母の部屋のお片付けに行ったときに、こんなものを見つけました。
名刺大の和紙に、お嬢が小学生の頃に彫った遊印を押したものたちです。
母にプレゼントしたのでしたっけ。
以前もこのブログでお話したことあるかと思うんですけれど、上海在住時代に呉老師(ウー先生)に、中国画や書、篆刻を教えていただいていました。
篆刻(テンコク)って、印章を彫ることです。主に篆書体という書体の文字を彫るのだそうですが、それに限ったものではありません。
遊印は、好きな絵や文字を彫って、好きな場所に押していいものだそうです。
自分の書や画の片隅に、押して楽しんでいました。
今流行っている消しゴムはんこはすごく彫りやすいけど、この篆刻は固い石に彫ったもの、すごく彫りにくいです。
最終的には呉老師に助けていただいて完成していたのでございます。
石は主に花鳥市場で買っていました。
花鳥市場で売られているものは、花と鳥だけではなかったのでございます。
私もお嬢も好き勝手に遊印(や蔵書印)を作っていたのですが、せっかくだから・・・ということで、その作品たちを押して額にしてもらったものがございます。
これがお嬢の作品たちです。
右下の「毛豆(マオドウ)」というハンコは、お嬢の大好物だった「枝豆」を意味する中国語でございます。
なんか楽しそうね。
そして、こっちがワタクシめの。
左下は「棚から牡丹餅」・・・いつもこれを狙っていますのよ、私。
ハンコをしまっておくための、こんなタンスも作ってもらっちゃいました。
今でもすごく大事なタンスです。
石の上に飾りのついたものもありますよ。
石の種類もさまざまです。
呉老師に彫っていただいたうさぎのハンコたち。
かわいいな~。
母の部屋をごそごそしていて、25年くらい前にタイムスリップしてしまったお話でございました。
ぼくはその頃生まれてないよ。